ログふじちゃん

オタク女の日記

文学フリマの売り子をした

友達のめりぴょんが文学フリマに出るため、売り子をした。

売り子って何をするんだ?ロングメイド服とか着た方がいいのかな・・・

調べたら文フリは規定でコスプレが禁止なので、マジでちゃんと調べてよかった。

私服がメイド服の場合は良いらしい。

 

売り子は初めてだったが、高校生の時セブンイレブンで一瞬バイトしてたしいけると思う。

セブンではレジ点検が一番苦手で、いつもすっげー誤差を出してやり直しになっていたけど。

めりぴょんの本が、売れすぎている

めりぴょんが出している本は個人で書いて個人で印刷所に頼み個人で売る、同人誌である。

それなのに刷れども刷れども通販分が完売し、これ現地はどうなっちまうんだよという緊張感に包まれた。

普通に島中に配置されていたので列が伸びたらいけないと思い

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最後札を作った。

さらに列が魂の伸びを見せたらまずいので、

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列途中も作った。

これらを使わずに済みますように・・・後者に至っては出た時点でもうだいぶ終わっている。

待ち合わせ〜設営

これが私たちの前日の会話だ。

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かなり正しい。私検定皆伝だ。

 

当日は浜松町で待ち合わせをし、モノレールへ乗り換え流通センターへ向かった。

流通センターへ行くモノレールはよく見て乗らないと羽田空港まで輸送されてしまうのでマジで注意が必要だ。

私たちは天王洲アイルの銀河劇場に行く際にこのモノレールに乗るので騙されなかったが・・・・

この日の東京モノレールはめちゃくちゃ混んでいた。文学フリマ出展者はキャリーケースで自分の頒布物を持ってきている人も多いと思うが、モノレール自体が普通に羽田空港にも向かうので羽田空港文学フリマなのか全然区別がつかない謎キャリーで車内がパンパンだった。

この週は天王洲アイルの銀河劇場でHUNTER×HUNTERの舞台が行われていたため、可愛い女だけが天王洲アイルでちょっと降りて行った。銀劇に収容されているんだね・・・

 

流通センターについてめりぴょんから出展者パスをもらい、私たちのスペースがある第2棟の入り口を、パスを水戸黄門しながら通った。かなり気分が良い。

 

スペースに着いたらすぐに設営をした。

めりぴょんが到着即テーブルに、「どっからどーみてもめりぴょんでーーす!」みたいなクロスを広げ出したので、狂いワロタ人(わろたんちゅ)と化してしまった。

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お品書きを吊るすスタンドの支柱がくるくるして困ったが、テープで止めれば良いのでは!?と気づきサンリオのノベルティでぐるぐる巻きにしてやった。

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私の大卒の知能全てがこの部分に集中しているのでぜひ見てほしい。

 

めりぴょんは今回、既刊のミニコミ、『外道受胎1』と新刊のミニコミ『外道受胎3』、小説ということ以外詳細不明の『裏メニュー』を頒布していた。

外道受胎3に収録されている内容はこんな感じ。

文学フリマには見本誌コーナーがあり、立ち読みして気になった本を買うことができる。めりぴょんは新刊のミニコミの方だけ預けに行っていた。

見本誌としてコーナーに預けた本は、回収しにいかなかったらそのまま日本大学文学部の持ち物になるらしい。狂ってる。日本大学文学部、文字書いてある冊子だったら大家の暴言QRコード付きでも収蔵するのかよ。

本好きすぎだろ。

 

設営も見本誌の提出も済ませ、名札も書いたし、

特別割引条件もメモしたし、

全てが予定より早く終わったのではんなりしていると、

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”ファンの者”からDMが届いた。

 

え!?大変!!なんか、ファンの者がスタバのチケットを送ってくれてるんだけど

ファンの者が!?

おもしろ

 

!?

私のDMにもファンの者から、スタバが、!!

ファンの者、まだ始まってもいないのに

ゥチが「差し入れ何がほしいですか?」という質問に対して「夢小説」って答えたせいで、夢小説が書けないことを負い目に感じてスタバを送ってくれてる・・・

夢小説が書けないことは普通なので、負い目に感じないでほしい。

開場

開場すると「ばり人おるよ笑」という旨の全体アナウンスが流れてめっちゃ焦った。

めりぴょんはそんなに売れないんじゃないかと言っていたが、当たり前にそんなはずはなく、開場後からコンスタントに購入者が来ていた。

めりチルは可愛いので、可愛い人が近づいて来たらレジの準備をするし、その予想は当たる。

 

めりぴょんがツイッターで「のんふじにサインをさせることも可能です」と呟いたため、

そんなものはないのにまあまあ書くことになった。悪ノリ購入者だ。

今会場で一番「インターネット」をしている・・・・

もう今後の人生支払いとかも全てこの時のサインを使っていこうかな。

 

差し入れクラウチングスタートネキ、”ファンの者”もスペースに来て名乗ってくれて、スタバのお礼が言えて良かった。

めりチルが私にも差し入れを持ってきてくださり、これはその一部

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サンリオ総選挙期間中、私はぼんぼんりぼんというピンク色のわたみたいなうさぎを応援していたので、

サンリオの紙袋からぼんりが出てきたときはめちゃくちゃ盛り上がった。

よい行いです。

 

めりぴょんスペース、開場してしばらくは数人立て続けに並ぶこともあったが、みんな結構分散してきてくれていたので札の出番はなかった。本当に良かった。

散策と購入品

最初のアナウンス通りどんどん混んで来たが、めりぴょんスペースの来客が一瞬落ち着いたため散策に行った。

人が多すぎて、小心者なのでスペース前で立ち止まってというより通行中にうまくお品書きを見て気になったら買うという感じになった。

人が多いため自ずと一方通行になっているタイミングで散策に出てしまい、コストコに来たかと思った。

私が居た第2棟も、開場後「冷房が涼しいな」と感じたタイミングがないくらい混んで居たが、第1棟の方は「地獄みたいに人がいる」という話だった。地獄みたいに人がいるんだ・・・

第1棟にはオモコロのマンスーンさんも出展していたので、最初は「野生のマンスーンさん見よう!」と意気込んでいたが、地獄みたいな人混みはちょっと嫌なので断念し、第2棟を満喫した。

そんな私の購入した本を少し共有。

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普通にめりぴょんのファンなので、新刊。

ちゃおの付録みたいなノリで大家の暴言QRコードがついている。

 

ちゃお5月号の付録は〜!?

大家の暴言QRコード

ヒートアップする大家から、今月も目が離せない><!

じゃないんだよ。

 

ここに書かれているすべての出来事が友達になってからの出来事だ。

インタビューに登場する『事故で右腕がなくなったゲイのオタク』も友達だし、刀剣乱舞のツアーのことは「めりぴょんの情緒が終わりすぎる」ということで事故で右腕がなくなったゲイのオタクと私は『ミュージカル躁鬱乱舞』と呼んでいた。

家に穴が空いて(!?)大家と揉めていた期間は毎日進展があってリアルタイムで観測していた。

全部見てきた話なのに新鮮に笑いながら読んでしまった。変だよ、こんなことが頻繁に起きる日常は。

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続いてかに三匹さんの『道徳アニメ感想文集』

かに三匹さんはめりぴょんとトークショーをしていて知った。そのときは宗教アニメマニアとして登壇していたが、今回の本は道徳用の教材として作られた人権アニメをたくさん観て感想文集を一人で作っている。

かに三匹さんって、「好奇心がかに三匹さんを操縦して動いているのか?」と思うときがある。

 

小学校の頃道徳アニメを見せられ感想文を書く授業が毎年あったが、「大人はこう言う文を欲しがっているんだろう」みたいなことがわかるようになるにつれて全く筆が乗らなくなった。

例えばいじめをしてはいけない、とかは道徳アニメを見なくてもわかってることなので、小6ぐらいになると「見る前と見た後で変わったことがない もともといけないこと」みたいな早めの厨二病を迎えた文章を提出していた。先生は私みたいな尖り方をする生徒はもう500人ぐらい見ていたと思う。本当に恥ずかしい。

 

そんな幼い頃気が進まなかった道徳アニメを自ら浴びるように観て感想文集を出す大人が居るの、ヤバすぎると思って買ってしまった。

お気に入り道徳アニメの感想は明らかに文章量が多く、どれがかに三匹さんのお気に入りなのかひと目でわかって面白い。

基本的に評論なのかなと思ったが、良いと思った作品からはかに三匹さんの道徳的学びも述べられている。ちゃんと感想文集だ。

防災アニメ『炎の戦士ファイアーガール』の感想は、トンチキアニメを浴びるように観てきたかに三匹さんの秀逸なツッコミが読めるのでかなり良かったし観てみたくなった。

また、サッカー部のマネージャーが暴走族に攫われて、サッカー部員がサッカーボールで暴走族と戦う描写のあるアニメ、『ネバー・ギブ・アップ』が気になりすぎて頭がサッカーボールで占拠された。人権イナズマイレブンじゃん。

人権アニメをすすんで観てみたくなることってあるんだ。

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最後は食べ方学会の『崎陽軒シウマイ弁当 ゲノム解説完全データ』

これは最高なんだよね。

スペースに持って帰ったらめりぴょんに「あんたこう言うの好きだね〜〜〜」と言われてめっちゃ恥ずかしかった。

私って本の好みまでわかりやすいんだ・・・・

この本は5巻まで出ており(!?)、5巻が最新刊だそうだ。

1〜4巻はアンケートで人気の食べ順、食べるおかずの組み合わせなどが載っているが、5巻だけ異彩を放っている。

購入前に出展者が丁寧に解説してくれたが、「5巻は崎陽軒シウマイ弁当遠心分離機にかけてAIで味覚分析をしている」と言われて宇宙猫になった。

慶應大学出身の味博士の研究所の代表者協力のもと分析を行い、最後は崎陽軒の社長に直接シウマイ弁当の食べ順を聞いている。

説明を聞きながらデッカ大声で笑ってしまった。もう私の負けだよ。

今回は味覚分析してひとつひとつのおかずの味のスコアを出してるんですよ。

それによって何ができるかと言うと、分析した組み合わせからより高いスコアの食べ方をすることができるんですよ。

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助けてください

より高いスコアのシウマイ弁当の食べ方ってなんですか?

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人生とは・・・

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宇宙って・・・

 

この考え方こそが私がこの本で一番好きなセクション、シウマイ弁当ゲノムデータから導く高得点な食べ方』に書いてある考え方なのだ。

出展者曰く、数学が得意な人が食べたらもっと良いスコアが出せるかもしれないらしい。そうなんだ。

 

この味覚のスコアを出すAI分析はかなりお金がかかるらしく、4巻までは500円なのに5巻だけ1000円であることを「すみません、教授とかにめっちゃお金払ってて」と謝っていた。

謝らないでよ!!

買うよ!!

こんなギャグマンガ日和みたいなことしてる団体があるんだ・・・

売り子後半

早い時間帯はめりぴょんの本を買うぞー!えいえいおー!!みたいな方々がいらしていたが、後半になるにつれて見本誌コーナーからの方や、目的なくうろついて気になった本を購入しようという方が増えたように思う。

めりぴょんのこと絶対知らないだろうおじさんとかが、ふらっとやってきて外道受胎3を買っていく。のはいいのだが、

試し読みをした上で裏メニューのみ買っていく方がそこそこいらして、止めるか迷った。

それ何が書いてあるかわからないんだよ!?

一瞬の試し読みで何がわかったの!?

わからないから買っていくのか・・・この世に知らない人の謎の内容の小説を所持している人たちがいるんだ・・・・

 

というか、めりぴょん目当ての人もこの謎の小説を買いすぎである。

オタク、ランダム商法に慣れすぎてとうとう本の中身までランダムであることに抵抗がなくなっちゃったの?

 

まためりぴょんの本は、目的なくうろついている層の取り込み力が強い。

みんなスペース前を通る時、お品書きを見ては

「大家の暴言が聞けるQRコードつき!」

「事故で右腕が亡くなったゲイのオタクへのインタビュー」

の部分で視線が止まり、スペースに吸い寄せられて買っていく。

キラーワードすぎる。

「これ(お品書き)面白いですね!」と褒められると、めりぴょんは「はい!大家の暴言も聞けます!!」と返しており、大家のコンテンツ力高すぎだろと思った。

 

終盤になってくると売り切れる大手のサークルも増えるようで、一般参加の方がだんだん減ってくる。

すると今度は出展側の参加者がうろつき始めるのだが、第2棟にオモコロのマンスーンさんがいらした。

ちょうどめりぴょんのスペースの前を通ったのでかなり近くを通って行ったが、正直文学フリマの来場者の半分はマンスーンさんのような髪型と髭の人だったので、よく気づけたと思う。日頃オモコロを見ている成果だ。

売り子としてスペースに座っているだけでマンスーンさんが見れてかなり嬉しかった。

幸せは歩いてこないって真希波マリも歌ってたけど、マンスーンさんは歩いてくるんだ。

文学フリマ 売れない

文学フリマを検索しようとするとサジェストのに「売れない」と出てくるという話があるが、めりぴょんの本ちゃんと売れててすげーとなった。

結構最後の最後、本当に片付け完了直前までうろついて買っていく参加者がいらしたのも印象的だった。

ゴミの最終的な集積が第1棟だったので終了間近に第1棟にも行けたが、そちらも一応片付け始めてるけどまだ声を掛ければ買えるという状態にしているサークルが結構見受けられて、私は文フリにかなり活発な印象を受けた。

 

かなり楽しくて、イベントがなかったら次の文フリも売り子したいな〜という気持ち。

 

ちなみにめりぴょんは見本誌を回収していないので、大家の暴言が聞けるQRコードつきのミニコミ日本大学文学部に収蔵されて行った。

 

終わり!